プツリ
gohは、パジャマ。
私は、バスローブのままのルームサービスでの夕食。
食事中にチャイムが鳴って「どうぞ」で
バトラーがポットを届けに入ってきた。
私はしどけない恰好ではあったけれど、女性バトラーなので、
はしたないけれどそのまま「どうもありがとう」と置いてもらった。
こういったシチュエーションには慣れているのだろう。
とはいえ、客あしらいに慣れているという空気はなく、
笑顔のまま退室してくれた。
「量、多めだったかもね」
「これ位いけるでしょう?アナタもう入らないの?」
いつものことで、私の1.5倍の早さでgohは食べ進んでいる。
「これ食べて」
何とかの何ちゃら風というお肉をgohに渡す。
「アナタ食べないの?肉好きさんでしょ」
「だって一緒に食べた方が美味しいでしょ?」
それもペロリと平らげる。この率直な食べっぷりが好ましい。
デザートにgohが来る時にわざわざ買ってきてくれた、
このホテルのケーキショップの今しかないケーキをいただく。
「gohさんの分は?」
「僕はいいですよ。アナタ食べて」
「だめよ。一緒に食べた方が美味しいでしょ?はい。半分こ」
美味しいものの半分こは大好き。好きな人との半分こは、幸せが2倍。
「ねぇ。メインイヴェントしましょ」
食後gohにホテルの便箋を一枚渡す。
gohは紙飛行機飛ばしが得意という。
私は折り紙が得意。
名人同士で紙飛行機の飛ばし競争をしようと言っていた。
今回の部屋は、このためにgohが予約をしてくれた。
「大丈夫かな」
「こっちのドアとあのドアを開けると行けるでしょう。
ちょっと障害物あるけど」
ベッドルームとバスルームのドアを開け放すと、
間口は狭くなるけれど、距離は出来る。
負けん気の強い者同士が、真剣に紙飛行機を折る。
「いくよ」
gohから飛ばす。距離は行きそうだけれど、途中の障害物に当たってしまう。
「じゃあ、私ね。エイッ」
「あーあ」
「あぅぅぅ」
私の紙飛行機は性能はいいのだけれど、飛ばす私の腕が悪い。
「野球やってたヒトじゃないモン」
「ほぅら・・・飛んだ」
「私だって・・・・エイッ。あーぁ。力の加減ね。次は飛ばすわ」
部屋の間を行ったり来たり、パタパタ、ヒュー。
トコトコ、ヒュー。
「うぅぅぅ」
「gohさんに勝とうなんて、10年早いですよ」
「あうぅぅぅ」
どうということではないけれど、子供みたいに勝負をして、
悔しがったりするのも楽しい。
「くたびれちゃったわ。ふぅ」
ストンと椅子に腰掛けると、
gohは「又遊ぼうね」と軽いキスをして私の脚を開き、
今日三度目のちょこっと味見のような口付けをそこにする。
そこはもうじんわりとしていた。
一緒に遊ぶだけでも、私にとっては情交の一部なのかもしれない。
「もっと気持ちよくさせてあげたいな」
ベッドでgohがクリトリスにお道具をあてる。
「ここ?」
「もう少し・・・そう。そこ。うん。そこ・・・・・あっん?」
クリトリスからお道具がズレ、gohが動かなくなった。
電池が切れた様に、深い眠りにgohが入ってしまった。
お道具を持ったまま。
確かに今回はずっとビールを飲み続けていて、
少し過ぎているわ、と思っていたけれど・・・・
「寝ちゃった・・・・・」
軽く起こしてみたけれど、
すっきり起きられないみたい。
「まぁ・・・いっか」
gohに布団を掛け、シャワーを浴び、
身支度を全部済ませてから、あらためてgohを起こした。
不満げに着替えを終えたgohと部屋を出た。
gohから翌日の後朝
「昨日は途中で寝てしまってすみませんでした。
起こしてよぉ~~、ガンガン起こしたって?
そのガンガンが遠慮してるんだよぉ~。
でも、僕が悪いんだね。すみません。
おかげさまで復活しております。
普段から寝るのが早いからね。
どうしても習慣でね、ダメだね」
私
「眠っちゃったのは、最後の1時間で、
それまでの9時間は、ずっと私の傍で愛してくれていたからいいの。
だから遠慮気味起こしてたのかしらね」
goh
「もっとしたかったという気持ちがあります。
起こしてくれたらもっとしたのにぃ~。
でも、まーいいか。またしようね。
飲み過ぎに注意します」
私
「>もっとしたかった
→それは、私もそうよ。
gohさんの電池が切れてしまってから、
復活するまで臨戦態勢でいようかとも思ったわ。
何となく尻切れトンボ感があったもの。
でもね、本当の事を言うと、
臨戦態勢で待っていて、gohさんが目を覚ましても、
交し合いをするとは限らない。
もしかしたら、あなたがすぐにベッドを降りて身支度をするかもしれない。
そうなったら、待っている自分がちょっと悲しいかな・・・と思って。
であれば、潔く自分が身支度しちゃえとね。
身支度をした後でも、いや、やはりもう一度となったらそうしたわ。
そうしたけれど、そうしなかったのは、またいつか・・・の確信があったし、
電池切れの前までは、フル仲良しだったので、ちょっとの欲求不満は、
次回への橋渡しだから・・・・とね」
goh
「もっとしたかったね。すみませんね。
よっぽど気持ちがというか心地がよくて
安心してウトウトしてしまったのだと思います。
誰かさんがいるから。
全くの他人だと緊張してあんなことは無かったと思う。
またね。次回の楽しみにとっておきましょう」
ということで尻切れトンボでも・・・
コレデ、イイノダ。
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尻切れトンボですけれど、温かみが残っているの。
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