プツリ

2011-12-28

gohは、パジャマ。
私は、バスローブのままのルームサービスでの夕食。
食事中にチャイムが鳴って「どうぞ」で
バトラーがポットを届けに入ってきた。
私はしどけない恰好ではあったけれど、女性バトラーなので、
はしたないけれどそのまま「どうもありがとう」と置いてもらった。
 

こういったシチュエーションには慣れているのだろう。
とはいえ、客あしらいに慣れているという空気はなく、
笑顔のまま退室してくれた。
 

「量、多めだったかもね」
「これ位いけるでしょう?アナタもう入らないの?」
いつものことで、私の1.5倍の早さでgohは食べ進んでいる。
「これ食べて」
何とかの何ちゃら風というお肉をgohに渡す。
「アナタ食べないの?肉好きさんでしょ」
「だって一緒に食べた方が美味しいでしょ?」
それもペロリと平らげる。この率直な食べっぷりが好ましい。
デザートにgohが来る時にわざわざ買ってきてくれた、
このホテルのケーキショップの今しかないケーキをいただく。
「gohさんの分は?」
「僕はいいですよ。アナタ食べて」
「だめよ。一緒に食べた方が美味しいでしょ?はい。半分こ」
美味しいものの半分こは大好き。好きな人との半分こは、幸せが2倍。
 

 

 

「ねぇ。メインイヴェントしましょ」
食後gohにホテルの便箋を一枚渡す。
gohは紙飛行機飛ばしが得意という。
私は折り紙が得意。
名人同士で紙飛行機の飛ばし競争をしようと言っていた。
今回の部屋は、このためにgohが予約をしてくれた。
 

「大丈夫かな」
「こっちのドアとあのドアを開けると行けるでしょう。
ちょっと障害物あるけど」
ベッドルームとバスルームのドアを開け放すと、
間口は狭くなるけれど、距離は出来る。
 

負けん気の強い者同士が、真剣に紙飛行機を折る。
「いくよ」
gohから飛ばす。距離は行きそうだけれど、途中の障害物に当たってしまう。
「じゃあ、私ね。エイッ」
「あーあ」
「あぅぅぅ」
私の紙飛行機は性能はいいのだけれど、飛ばす私の腕が悪い。
「野球やってたヒトじゃないモン」
「ほぅら・・・飛んだ」
「私だって・・・・エイッ。あーぁ。力の加減ね。次は飛ばすわ」
部屋の間を行ったり来たり、パタパタ、ヒュー。
トコトコ、ヒュー。
「うぅぅぅ」
「gohさんに勝とうなんて、10年早いですよ」
「あうぅぅぅ」
どうということではないけれど、子供みたいに勝負をして、
悔しがったりするのも楽しい。
 

「くたびれちゃったわ。ふぅ」
ストンと椅子に腰掛けると、
gohは「又遊ぼうね」と軽いキスをして私の脚を開き、
今日三度目のちょこっと味見のような口付けをそこにする。
そこはもうじんわりとしていた。
一緒に遊ぶだけでも、私にとっては情交の一部なのかもしれない。
 

 

「もっと気持ちよくさせてあげたいな」
ベッドでgohがクリトリスにお道具をあてる。
「ここ?」
「もう少し・・・そう。そこ。うん。そこ・・・・・あっん?」
クリトリスからお道具がズレ、gohが動かなくなった。
 

電池が切れた様に、深い眠りにgohが入ってしまった。
お道具を持ったまま。
確かに今回はずっとビールを飲み続けていて、
少し過ぎているわ、と思っていたけれど・・・・
「寝ちゃった・・・・・」
軽く起こしてみたけれど、
すっきり起きられないみたい。
「まぁ・・・いっか」
gohに布団を掛け、シャワーを浴び、
身支度を全部済ませてから、あらためてgohを起こした。
 

不満げに着替えを終えたgohと部屋を出た。
 

 

gohから翌日の後朝
「昨日は途中で寝てしまってすみませんでした。
起こしてよぉ~~、ガンガン起こしたって?
そのガンガンが遠慮してるんだよぉ~。
でも、僕が悪いんだね。すみません。
おかげさまで復活しております。
普段から寝るのが早いからね。
どうしても習慣でね、ダメだね」
 


「眠っちゃったのは、最後の1時間で、
それまでの9時間は、ずっと私の傍で愛してくれていたからいいの。
だから遠慮気味起こしてたのかしらね」
 

goh
「もっとしたかったという気持ちがあります。
起こしてくれたらもっとしたのにぃ~。
でも、まーいいか。またしようね。
飲み過ぎに注意します」
 


「>もっとしたかった
→それは、私もそうよ。
gohさんの電池が切れてしまってから、
復活するまで臨戦態勢でいようかとも思ったわ。
何となく尻切れトンボ感があったもの。
でもね、本当の事を言うと、
臨戦態勢で待っていて、gohさんが目を覚ましても、
交し合いをするとは限らない。
もしかしたら、あなたがすぐにベッドを降りて身支度をするかもしれない。
そうなったら、待っている自分がちょっと悲しいかな・・・と思って。
であれば、潔く自分が身支度しちゃえとね。
身支度をした後でも、いや、やはりもう一度となったらそうしたわ。
そうしたけれど、そうしなかったのは、またいつか・・・の確信があったし、
電池切れの前までは、フル仲良しだったので、ちょっとの欲求不満は、
次回への橋渡しだから・・・・とね」
 

goh
「もっとしたかったね。すみませんね。
よっぽど気持ちがというか心地がよくて
安心してウトウトしてしまったのだと思います。
誰かさんがいるから。
全くの他人だと緊張してあんなことは無かったと思う。
またね。次回の楽しみにとっておきましょう」
 

 

ということで尻切れトンボでも・・・
コレデ、イイノダ。
 

 

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尻切れトンボですけれど、温かみが残っているの。

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